多くの新人候補者はもちろんのこと、既に当選経験がある現職の議員でさえ「有権者に候補者の存在を知ってもらう」ことを1番の課題に挙げています。情報が溢れる世の中で有権者の目に触れ、記憶に残してもらうことが非常に難しくなっています。
そこで、まずはトリプルメディアという広報の基本を抑えて、効果的にあなたのメッセージを伝えていきましょう!
・トリプルメディアを理解する意義
マーケティングにおける情報発信を3つに分類した考え方です。
あなた自身や想いを「知ってもらう」→「共感してもらう」→「関わってもらう」→「拡散してもらう」という後援会活動のステップを上げて行くために、トリプルメディアのそれぞれの特徴を理解することが近道となります。
・トリプルメディアとは何か
現代は情報が溢れていて、消費者が一つの商品を買うまでのプロセスが複雑多岐に亘ります。お店で商品パッケージを見て買う人がいるかと思えば、ネット上のおまとめサイトや、ECサイトのおすすめ情報を見て買う人もいます。
あるいは、を見て購入を決めるひとなどなど。更には、これらを組み合わせてようやく一つの商品を買うひと。こうした消費者行動に合わせた情報提供(メディア)のあり方を自己発信、口コミ、広告の3つに分類したものがトリプルメディアという考え方です。
1 オウンドメディア(owned media)
1つ目のオウンドメディアとは、“自己発信”です。政治活動ビラやポスター、立て看板、Webサイトなど自分が伝えたいことを自分のコントロール下で発信できることが特徴です。政治活動において、自己発信メディアは信頼性が高いと認知されている傾向があります。
2 アーンドメディア(earned media)
2つ目のアーンドメディアとは、“口コミやSNS”上でのポジティブな反応です。信頼情報と言い換えても良いかもしれません。SNSはウソがつけないメディアと言われ、悪い噂が瞬く間に広がる特徴を持っています。一方で、日々の弛みない政治活動を積み重ね続けることで、信頼性の高い情報として、あなたの想いを拡散することに繋がります。
3 ペイドメディア(paid media)
3つ目のペイドメディアとは、“有料広告”です。一定額を支払うことで自己発信した情報をより多くの有権者の目に触れさせる方法です。Web情報で類似する情報を閲覧している人に対して、バナーやリンク情報などを提供するものでFacebook 広告が代表的です。
このほか、イチニ株式会社(サービス名:選挙ドットコム)などが提供するサービスの一部がこれに当たります。
一方で、広告による情報操作という面から2019年11月にtwitter 社が政治広告を扱わないという方針を打ち出し、google もこの動きに同調しています。政治広告を継続していく方針を打ち出しているfacebookも利用者が政治広告の表示を減らす機能を追加することも同時に発表しており、政治活動におけるペイドメディアの状況が大きく変わってきています。